『美しさの孤独』
今日も君はひとり
そのたたずまいがうつくしい
雪どけの土だまりのなか
小さな黄色の花びらが素敵ね
霞む太陽 濃霧の朝は
やさしい燦粒の君と出会う
雑踏に馴染み 掠れた灰緑色の君
わたしの心を 新しさで打つ
一度として留まることのない
初夏の大空を泳ぐ 清々しさの君も
今 この瞬間に 蘇る
目と目があう
今日も 君はひとり
そのたたずまいがうつくしい
いとおしいとは きっと この胸の温度
きらめく淡い色の夕焼け越し
風になびくビニールハウスのなか
そのたたずまいがうつくしい
わたしは今日もひとり
だれか美しさをみつけてくれないか
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